こんにちは、バンタンデザイン研究所キャリアカレッジです。
先日、「2021年10月生プレスクール」が開催されました。
プレスクールとは、キャリアカレッジに入学予定の方たちが、実際に入学するまでに様々なコースの授業を体験し、分野を超えたコミュニティーを広げていただく事や、異なる分野の発想を取り入れていただく為のイベントです。
今回のプレスクールは色についてフォーカスした「アートワーク講座」です。
「色」は、伝えたいメッセージを視覚的に表現するデザインの世界で、大きな力を持ちます。
ある言葉からイメージされる色や、逆に色からイメージされる言葉や印象。
そうした「色」の持つ力をどのように扱い、どのように表現し伝えていくか。
それについて今回は、日本画の技術とイタリアの色彩感覚を融合した表現を行う現役のアーティストで、本スクールの講師でもある渡邉 貴裕氏に講義いただきました。
まずは「丸、円」を使って「春、夏、秋、冬」を表現していくワークを行いました。
個々が、そのワード同士からイメージできるものを色鉛筆などで描いていきます。
皆が違ったイメージや色使いで表現をされていて、個性がとても現れる内容になりましたが、
こうしたワークは、ただイメージして描くことだけで終わらせず、「なぜそう考え、なぜそう描いたか」を言葉にし、相手に伝えることが出来るかが、とても大切なことだと教えていただけました。
後半には、チーム対抗で「絵しりとり」が行われました。
1枚の紙に順番にイラストを描いていき、時間内にいくつまで「しりとり」として繋げられたかをチームごとで競います。
「絵しりとり」と聞けば、簡単なゲームにも思えますが、「相手が伝えたいこと」を考え、「相手に伝わるように」を意識し、表現していくことは、クリエィティブでは重要な考え方であるとも教えていただきました。
そして最後に渡邉講師は、色彩との向き合い方についても話してくださいました。
今では鮮やかな色彩表現で、アーティストとして活躍をされる渡邉講師も、学生時代はモノクロの作品を多く手掛け、ある種で色彩に対しては苦手意識(コンプレックス)さえあったと話します。
そうした中でも、日常生活で目に飛び込んでくる「色同士の組み合わせ」に対して意識を向け、「それを見て自分がどう感じたか」を大切にすることで、色に慣れることができ、得意になっていけると共に、新しい発見や発想にも繋がっていくと教えていただけました。
今回のプレスクールでは、色を通して「イメージして、アイディアを生み、表現して、伝えていく」といった流れの大切さを学べた1日であったと共に、現役のプロが学生時代に抱いていた想いや体験も聞くことができた事で、バンタンの魅力の一つにも触れていただけたのではと感じます。