ファッションデザインコース卒業生の金川絢香さんがデザイナーを務めるアパレルのブランド「FLLF」がPOPUPを開催されましたので、会場でお話を伺ってきました!
───まずはブランドローンチとPOPUPの開催おめでとうございます!ブランド名FLLF(フル)の由来やコンセプトなどを教えて下さい。
ブランド名はコンセプトの”fulfill myself”から由来しています。
読み方を”フル”にした理由は、英語でFullは充分、満ちたと読み方と意味をリンクさせました。
ロゴもFとLを模して作りました。また、「 」の隙間が離れている理由はコンセプトからきています。
その隙間は人生の隙間時間であって、人生の隙間時間はあなただけのものという意味が込められています。
fulfill myself: 自分で自分を満たすと言う意味です。
───今回のテーマを教えてください。
Athleisure(アスレジャー)NYから発信されたこのスタイルを日本人向けにアレンジしました。
繊細でお洒落な日本人はスポーティーすぎる格好で出歩くには恥ずかしさがあると思い、スポーティーな格好にFLLFのジャケットを羽織ればエレガント、キレイめな印象になり街中でも人目を気にせず過ごせるようにという思いを込めました。
───イチオシのアイテムとこだわったポイントを教えてください。
イチオシのアイテムはストレッチテーラードジャケットです。
ニューヨーク初のアスレジャースタイルを日本人の生活スタイルに取り入れるには、レギンスの上からお尻のラインを強調しないような羽織りものを掛け合わせることで街中もスポーツウェアで歩けるのではないかと思い、商品開発に至りました。
また、こだわったポイントは3つあります。
1つ目は、テーラードジャケットのポケットを深くしたことです。
小さいカバンでお洒落なコーディネートをしても、ポケットにペットボトルが入るので両手が塞がることなくお出かけできます。
2つ目は、ストレッチ生地にしたことです。折りたたんでもシワにならないので、お出かけや旅行の際の持ち運びも便利です。
3つ目は、オーダーメイドにしたことです。自分好みのサイズ感や生地、ボタンなど選んでジャケットを作れるので、自分だけのジャケットを作ることができます!
▼ジャケットとデザイナーの金川さん
───今後ブランドで挑戦したいことはございますか?
コンセプトの”fulfill myself 自分で自分を満たす”ということの大切さをアパレル商品を通して広めていき、他にも事業展開していきたいです。
───金川さんのご経歴とバンタンに入学した経緯を教えてください。
大学卒業後に香港航空の地上職員として勤務し、その後オーストラリアでアパレル職を経験しました。日本帰国後にバンタンデザイン研究所キャリアカレッジのファッションデザインコースに通い始めました。
バンタンに入学した経緯は、大学生の時にALEXIA STAMの山中美智子さんがご自身でアパレルを立ち上げたことがきっかけで、私もそのようになりたいと憧れを持ちました。経歴を調べた際に、バンタンデザイン研究所に関係があることを知り、学校説明会に参加しました。
その時は、小さい頃から憧れていたエアライン業界に就職することに決めてバンタンデザイン研究所には通わなかったです。その後、退職しオーストラリアに渡航した際に「日本でブランドを立ち上げる」と決意し、日本に帰国したタイミングでもう1度いろんな学校を調べました。その中でも、週1通学という点や1年で修了出来るカリキュラムという点が、仕事と両立できる環境であり、自分の人生プランにピッタリだと思い入学を決めました。
今思えば大学の就職活動時に1回、退職しオーストラリアへ渡航をする前に1回、オーストリアから帰ってきて1回と計3回、学校説明会に参加しました。
───印象に残っている授業はございますか?
卒業制作を作る時にデザインしていく過程に感銘を受けました。服から服が出来るわけではなく、テーマとなるカラーや情景などを集めてデザインしていくことを知ったのが1番印象的です。
───在学中の印象的なエピソードを教えてください!
クラスメイトの発表です。個性が溢れて自分にはない考え方を知れて勉強になりました。
───入学してよかったと思う点などあれば教えてください。
普段の生活では繋がることのできない職業の方と繋がれたこと、実際にアパレル業界で働かれている先生方と繋がれたことが良かったと今でも思います。クラスで親友もできました!
───今思うと、もっとこうしておけば良かったと思うことはありますか?
正直平日は仕事をしながら通っていてあまり時間が取れていなかったので、在学中にもっとデザイン画やミシンの練習を毎日してスキルアップをしておいたら良かったと思いました。
またクラスのみんなともっとコミュニケーションを取っておけば良かったとも思います。
───会社との両立は大変でしたか?また、両立するに当たって工夫した点などございますか?
正直大変でした。課題にも十分な時間を割くことが難しかったです。
週2日の休みの中で1日は必ず学校があったので、もう1日は休息や復習の日にして日曜日は授業に集中できるようにコンディションを整えていました。
───バンタンの授業で役立っていると感じる点はございますか?
実際にブランド立ち上げの際に、生地屋さんの仕入れ先の情報などが役立ちました。
聞ける環境が近くにあるという安心感もありますね。
また、服を作る過程を学んだので初めてのブランド立ち上げですが、他の方に仕事を頼む時に相手の立場に立って進められるようになったと思います。
───ご入学を検討している方に向けてのメッセージをいただきたいです。
今悩んでいるあなたへ
人生は1度きりで可能性は無限大です。
生まれた環境や人種は人それぞれです。
しかしたった1つだけ全世界共通なことがあります。
それは1日24時間ということ。その時間を何に使うかの判断は自分でしかできません。
可能性やチャンスは自分で掴んでいくもので、自分で行動しないと何も生まれないです。
行動して上手く行かせるかは自分次第の行動とモチベーションの問題です。
もしその思いを行動にしないと後悔するのであればスタートすべきだと思います。
まず、自分の心に手を当ててどんな人生にしたいかを聞いてみて下さい。
自分自身が1番わかっていると思います。
人生で一番のノーリスクハイリターンの投資はたった1つだけあります。
それは自己投資です。
自分の知見は一生消え去りません。
───最後に今後のご展望を教えてください。
今年はジャケットのSetupからWomen’sとMen’sと知名度を拡大して、来年からはコレクションも少しずつ販売していきます。
そのため、以下10個を目標に掲げています。
①lululemonと雑誌などでコラボ掲載。
②Kansai CollectionでFashion Showに出る。
③東京でもPopupを開催し、日本全国の人へ知名度拡大。
④海外でも知名度を拡大させる。そのためにまず日本の観光客、ECサイトを海外まで拡大。
⑤FLLFスーツブランド/アパレルと飲食または美容などとコラボさせた店舗を持つ。
⑥今は全て1人で行っているので、いつかチームでFLLFブランドを拡大させる。
⑦”fulfill myself 自分で自分を満たす”というコンセプトをエネルギーとしてFLLFを通して出会うお客様へもっと自分らしく人生を歩めるようなお手伝いがしたい。
人生の隙間時間はあなただけのものだから。
⑧2025/2/11辺りにFLLF1周年記念のPartyを開催。
⑨毎年国際女性Dayにイベントを開催。
⑩10年後も20年後もその先もずっと愛され続けるブランドづくり。
▼会場の様子
金川さんのこだわりが感じられ、とても素敵な展示会でした。
今後のご活躍も楽しみですね!!
バンタンでは金川さんのように、社会人の方でこれから未経験のクリエイティブ界にチャレンジしていきたい方をサポートさせていただけるコースを多数ご用意しています。
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