2023年にグラフィック&イラストコースをご卒業された小栗 香菜恵(おぐり かなえ)さんのインタビューをお届けします!
───バンタンデザイン研究所キャリアカレッジにご入学したごきっかけを教えてください!
2021年にMBA(経営修士)を卒業しました。その際に、ビジネスをスケールさせるような、イノベーションを創り出す為には「アート思考」がトレンドになっていくと思いました。
その為、アーティストを数多く輩出されているバンタンデザイン研究所にて創り手の思考を学びたいと思い2022年に入学しました。
※スケール:拡大 イノベーション:変革
───会社との両立は大変でしたか?また、両立するに当たって工夫した点などございますか?
学校の課題はそれなりにあるので、仕事と学業のバランスを取ることが難しく、大変な時もありました。
しかしながら、先生方も社会人兼学生である私達生徒の状況をよく理解してくださり、負荷を適度に与えてくれているような感じでした。
その為、何とかこなすことができました。当時は通学曜日が土曜日だったので、「日曜日は、終日課題作成日!」と自己設定することでオン・オフをきかせながら無理なく課題に挑むことができました。
※現在は日曜日のみの開講スケジュールでご案内しております。
───いつ頃からイラストを描き始めましたか?
母がイラストレーターだったこともあり、小さな頃は作業中の母の隣で一緒に絵をずっと描いているような子でした。
しかし、絵の上手さだけでいうと、上には上がいることを中学時代に知り、努力していることが苦しくなり、絵を描くことをやめました。
そこからは絵に触れていませんでしたが、大人になりMBAに通うことで絵の上手さではなく作品を創り出せる発想や思考力(アート思考)が重要な事を気づかされ再び絵を描くようになりました。
───入学してよかったと思う点は何ですか?
普段、接することの無いような仲間たちに出会えたことです。
年齢も性別もバックグラウンドもバラバラな中でもどこか似ている部分もあり、そのような多様性に富んだ人たちに会えるのはアーティストを輩出するスクールの醍醐味かもしれませんね。
───印象に残っている授業や現職に活きている学びはありますか?
授業の最初に実施した絵しりとりゲームは印象的でした。
グループを組み沈黙の中で絵だけでしりとりをするというものなのですが、絵の上手さだけではなく伝え手のシンプルな思い、受けての受け取ろうとする意思を研ぎ澄ましてくれるようなゲームで、重要な学びを体感できました。
───デザインを学ぶ点で大変だったことは何ですか?
MBAを卒業後すぐにバンタンデザイン研究所に入学したこともあり、学びの振り幅がすごく大きく、困惑したときもありました。
ロジカル思考のMBAに対してアート思考のバンタンで学ぶことで最初は頭の体操ができず作品に時間をかけてしまったり表現したいものが出てこなかったりと苦しいときもありました。
───授業の中でデザイン力以外にも身についたスキルはございますか?
多様性や人間力について、生徒同士で関わる中で、より身につけることができました。また授業ではアート業界の知識などもインプットしてもらえることで他業界の知識も増えました。
加えて、同級生みんなで卒業展として個展準備もしましたので、その運営知識なども体感しながら身につきました。
───授業を通じてどのようにアート思考を身に着けていきましたか?
中学生以来しばらく長時間絵を描いてなかったため、最初は描くことすら慣れていませんでした。
生みの苦しみを日々感じておりましたが、授業の時間を通して描く時間を与えてもらえましたので、その工程の中で次第に頭はストレッチされていき、描き手(伝え手)の思いを学ぶことができました。
その後、他の学生の作品をみんなで見ることで受け手の思いを学びました。幼い頃悩んでいた「絵を上手く描けなきゃ」から開放され、アートには正解が無いことを体感しました。
アート制作もアート鑑賞も正解がないことを学ぶ時間であり、日々の授業の中でアートを入り口に自分と向き合うプロセスをトレーニングしているような感じでした。
※ストレッチ:ほぐれていく。
───バンタンの現役クリエイター講師はいかがでしたか?
どの先生も初心者でもついていけるようにとても丁寧に教えてくださいました。
3つの授業に別れており、それぞれの科目を学ぶことで、それぞれの科目の学びが融合され、より良いものを最後に作ることができました。
独学で学ぶのでは時間のかかるような事も、体系的な学びを通して教わることができたと思います。
───バンタンにご入学を検討している方へメッセージをお願いいたします。
「絵がうまくなりたい」、「アーティストになりたい」、「なりたい自分を探すために学びたい」学校に入学する理由は十人十色で様々あるかと思います。全員が必ずしも理想とする学びを得られるのかはわかりません。
しかしながら、専門的知識を体系だって学ぶことは、この先の独学・人生にインパクトを与え、効率的な学びの近道になるため、とても有意義な行為だと思います。
性別も年齢も国籍も関係なくチャンスは自分の手で手にすることができます。是非やってみたいという気持ちがあったら飛びつくことはよいことなのではないかと思います。
───様々な経験の先で今後の展望を教えてください!
2023年12 月16-17日には卒業後初の個人の個展を開催いたします。
加えて、「アート×ビジネス」の軸にカリキュラムを作成しており、ビジネスにイノベーションをもたらすアート思考のトレーニングを作成中です。
ロジカル思考からアート思考に切り替えることでもたらされるメリット、イノベーションについてまとめ、トレーニングコンテンツとして伝えていきたいと思っております。
───在学中の作品も見せて頂きました!
バンタンデザイン研究所キャリアカレッジの授業では、オリジナリティを確立することができるカリキュラムで、クライアントワークからアーティスト活動まで幅広いクリエイターを輩出しています。
小栗さんのこれからのご活躍も期待しています!
ありがとうございました!
【PROFILE】
小栗香菜恵
青山ビジネススクールのMBA(Master of Business Administration)を卒業。
在学中に「アート×ビジネス」の融合可能性を感じ、アート思考の重要さに着目。アーティストの思考を学ぶ為、バンタンデザイン研究所キャリアカレッジ イラスト&グラフィックデザインコースに入学。
2023年に卒業。卒業後は、初となる単独の個展を開催予定。ビジネスパーソンに対して、アート思考からおりなすイノベーションの仕組みを伝えるべく、アート×ビジネスのセッションを作成している。
Instagram:@kanae__art
【個展開催情報】
KANAE ART EXHIBITION
日時: 2023年12月16日 (土)10:00-18:00 、17日(日) 10:00-19:00
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目14番6, Ino 5, 2F
ギャラリー情報: mysha gallery
アクセス:
原宿駅 徒歩10分:表参道口
明治神宮前駅 徒歩6分:7番出口
表参道駅 徒歩10分:A1出口
表参道通りより、渋谷方面に向かうキャットストリートを進みます。
3分ほど歩くとINO5(ビル名)に着きますので、右手の階段を登って頂くと2Fに入り口があります。
※以下、案内状