ファッション科卒業生 渡邊 真衣奈さんに バンタン入学からファッション系PR職に就くまでのストーリーをロングインタビュー!

卒業生
東京校
ファッションデザインコース
ブランドプロデュースコース

2023年9月にファッションビジネスコースを卒業され、現在はファッション系PR職としてご活躍されている渡邊 真衣奈さんにインタビューさせていただきました。

 

──ご入学前のご経歴を教えてください。

大学卒業後は外資の医療メーカーで営業職として働いていました。内容は病院を訪れ、医師とのコミュニケーションを通じて手術用デバイスを販売する内容の仕事です。当時の会社選びは結構現実的な視点で「安定」や「成長性」を重視した軸で働く先を考えていました。ですがそうした中で約3年働いた頃に、これからもこの仕事で18時間以上働くと考えた際「自分の人生の軸で考えてみたら、もう少し自分の興味がある仕事を選んだ方が良いのでは?」と、そう考えた瞬間がありました。そこで自分の仕事選びの軸を考え直し、自分の今までに興味のあった事を振り返った際、クリエイティブ要素が高い仕事や、広告とかPRという企業のプロモーションに携わるような仕事に予てから興味があったのだと思いました。その後は、前職の営業経験も活かしつつ、興味にあった広告制作会社の企画営業職への転職などを経験し、バンタンにも通い始める形で新たなキャリアを模索することにしたのです。

──もともとは現在のファッション業界とは別の業界にいらっしゃったのですね。

そうなんです。転職した広告制作会社での業務内容は、企業に対しての採用支援や、パンフレットやウェブサイトの改善の提案を行う内容で、充実感や楽しさはありながらも改めて自分のやりたい領域や業界をより目指したり考えたりしたく、約5ヶ月でその制作会社は退職しました。その後は派遣という雇用形態で仕事をセーブしつつ考える時間を作りながら学校と仕事を両立して働くことを選びました。

 

──働き方の中で意識していたことはありますか?

身を置く環境や関わり方の部分で、「自分がやりたい方向性への近道は何か?」と考え、その要素がある場所に身を置くということを意識していました。

目指す活躍への繋ぎとしてでも就業するなら、広報というキーワードに関わる仕事か、ファッションというキーワードに関わる仕事をしようと思っていたので、PR職の派遣や、BtoBの見本市の運営会社の広報のアシスタントも携わっていた時があり、ファッション関係ではなかったのですが職種は広報職だったので、「広報としての役目とはどういうことか?」というノウハウを知ることが出来ました。最後は、ご縁がありバンタン在学中に現職のPRアシスタントの募集があったので応募して、採用を頂くことができました。入社してから半年強ぐらいは、現場でPRの仕事を見ながら、週末にバンタンで知識を増やしていくというサイクルだったので、現職の実践とバンタンでの学習を両立するという、すごく大変な状況ではあったのですが、意味のある1年になったと思いました。

─数あるファッションスクールの中でバンタンを選ばれた理由を伺えますか?

自身が社会人ということもあり、生計を立てながらかつ卒業後にすぐに就職活動ができるような社会人向けのスクールで考えていました。バンタンは講師が第一線で活躍している現役のクリエイターやデザイナーで、そうした方達から学べる環境は学びの先で即戦力になれると感じバンタンを選びました。また、ファッションビジネスやPRの仕事に興味があり実践的な場で学びたかったので、いわゆる学校っぽい環境ではなく、現場経験を積める場所を選びました。

 

──実際に入学されてみてからはいかがでした?

入学したコースがファッションビジネスコースだったのですが、

『ファッションビジネス』って概念を特定するのって結構難しく、教え方も様々でどういう風になるんだろうっていうのが最初の所感でした。しかし、加藤講師のマーケティングを学ぶ授業の中で、ファッションのビジネス周りのことだけではなく、自分でデザインを作ってみたり、素材の名称と特徴を知る授業があり、ファッション業界の様々な方の仕事なりの内容を教えていただき、作る側と動かす側の全体感を見られたのがすごく良かったと感じています。

今まで物を買う時に素材のことなど深く見られてなかったんですけど、値段に対して良い物を提供するという意味ではそういった知見も増やすことができたので、

全体を通してファッションを考える機会を与えていただいた、というイメージでした。

 

──在学中はどんなことを意識しながら通っていましたか?

そうですね、私は社会人を経験した上での再進学だったので、せっかく高いお金を自分で払ってこれからを変えようと思って学びにきているのに、自分から何もせず、のらりくらりしていたら何のためにバンタンに来たのかが分からなくなってしまうので、今の自分を変えたいという思いでした。仕事を辞めたからこそ、ここで頑張らないと何も変わらないと思ってました。

転職するときも思ったのですけど、なにか変えたいときって何かを払わなきゃいけないし、その分努力しないと変わるということはできないということは、今までの人生の中で知っていたし感じてもいたので、リスクも感じていました。しかしながら、ここで学びや経験のために安定していた仕事を離れる事や、時間を作るようなことを思い切ってしてみないと次に繋げられる未来が見えなかったので、そういった面では後がないと思って取り組んでいました!もしだらけてしまいそうになっても未来を考えて、もっと自分の思い描いている目標にたどり着けるように頑張れと、自分に言い聞かせながら毎日を過ごしていました。

あとは、やりたいことを逆算して考えた時に、何が必要かも考えたら時間が意外とないので、今しっかりやらなくちゃ、といった意識ももって通っていました。

 

──一緒に学ばれていたクラスメイトの方はどんな方がいらっしゃいましたか?

ファッションビジネスコースは、いわゆる本社機能であるMDPR、ブランドディレクターなどを目指して入ってきていた方が多かったです。最初は「別にデザイナーや販売職を目指していない」といった方もいたのですが、先程の加藤講師の授業などでファッション業界の全体を見たら「やっぱりデザイナーみたいに手を動かしたい」とか「やっぱり販売をやってみたい」とか、授業でファッション業界の全体を見たからこその、自分のスペシャリティ(強み)がどこにあるのかを知ることが出来たことで、最終的にそれぞれの答えを出して卒業していきました。

やっぱり、社会人の方だとみなさん働いて苦労した経験を持っているからこそ、変わりたいと思って高いお金払って学びに来ていて、だからこそそういうクラスメイトの熱量を感じると、頑張らなきゃなっていつも思いながら、お互い刺激し合いながら学べたと思っています。

その環境もキャリアカレッジの良さだったと思います。

もちろんWスクールの大学生の方もいて、その方もすごくしっかりしている子達だったので、そういうのを見ると、自分ももっとしっかりしなきゃと思えた良い環境でした。

 

──切磋琢磨できるいい環境だったのですね。加藤講師の授業が印象的だったとのことですが、他にも印象的なエピソードはありますか?

加藤講師の授業で印象に残っていることは、ファッション分野だけじゃなくて他のビジネスの領域の話を話し合うことがあって、例えば、あるシチュエーションでこういう素材があって、ゴールはここで、それを達成するためにはどういう風にこのお店のコンセプトを決めて運営したらいいか?といった宿題も与えられる授業がありました。そういった授業を受ける中でファッションだからこうっていうものはなく、どのビジネスでも考え方の基盤は似たりするところがあるので、世の中がどうやってお金を回しているかという観点をファッションに限らない視点で教えてもらえた授業が本当に面白かったです。実際に、加藤講師がファッション業界だけではなく幅広い業界にコネクションのある現役のクリエイターだからこそ学べた内容だと思います。

 

──卒業後も講師の方とコミュニケーションを取る機会はあるのですか?

はい!加藤講師に関しては、現職のPR職で正社員になった際に名刺を渡しに行ったこともありましたし、まだまだ全然この業界のいろはというか、業界ならではの一般常識というのがわからないときもあるので、業界ならではの常識や考え方、実際に業界に身をおいてから出てきた疑問などを、教えていただいたりしています。

──素敵な関係性ですね!ずばり、渡邊さんにとってバンタンってどんな場所でしたか?

教えてもらう内容に根拠があるからこそ、私はすごく信頼できる場所でした。

私自身も、ファッション業界とは違う業種から来たものとしては、知らないからこそ実際にその業界で活躍している人から教えてもらえると、エビデンス(根拠)があるというか、医療みたいになっちゃいますけど笑

バンタンって学校っていうイメージよりかは、”自分で情報を取りに行く場所っというのが、私の中でのイメージでした。

なので、これから入学する方がいたら学校というよりは、会社にインターンに来たような意識で、取れる情報を取って繋がれる人とは繋がってっていくといった、そのような意識をもって行動できる方が伸びるんじゃないかなって思います。じゃないと、せっかく色んなキャリアを積んで前線で働いている人がいる環境なのに、もったいないなって思いますね。

──今後のビジョンをお聞かせください。

今後は、仕事のその先のカルチャー発信ができたらいいなという漠然とした夢があります。そしてそれを形に落とすのであれば服屋さんやブランドとしてと考えています。どういう形で実現するか、現時点では分からないですが、学生の時から私はどちらかというと、服がすごく好きってわけではなく、その先のコミュニケーションが好きなんです。大学の時もコミュニケーション学を勉強していたので心理学ではないけど、服を一つの媒体として、プラットフォームにしてもらって、それを通して日本人だけではなく海外の方も含め、そこを通してコミュニケーションが広がり、新しいカルチャー発信が出来ればいいなと考えています。現職のPR職は特に人と人の関係がないと成り立たない仕事なので、今は漠然とした目標ですがPR職を通してたくさんのことを経験し、今後に結び付けられたらと考えています。

 

──貴重なお話をありがとうございました。最後に、今後入学を考えている方にメッセージをお願いします。

色んな考え方があると思いますが、皆さん何かしらの夢や目標があってバンタン(スクール)に通うことを決めると思うのですが、学校で学ぶことの中でいちばん大事なのって、夢や目標を目指す理由を見つけることかなと思います。そう思ったきっかけは、私自身が、前回の医療機器から広告制作に行って失敗した時にすごい感じて、漠然すぎたんだなって。

やりたい理由が全然揃ってなかったんです。理由が十分でなかったから、仕事に対しての熱量がなくてやめてしまったので、だからこそ、その仕事をする理由が必要だと思います。自分が、なぜそれらをやりたいのか?理由を探すために、在学中の授業はしっかり聞いて、授業で出会った人とか、自分が進みたい領域の経験や知識をたくさん知ってそうな人を見つけたら捕まえて、理由をぜひ深めていただきたいです。

バンタンだと、講師以外にも講演でクリエイターの方がいらっしゃる機会などもあるので、そういった機会をみつけて、その方のスペシャリティ(強み)を見つけて、どんどん情報を集めて知識を深めて、自身の目指す道の理由を見つけてほしいですね。

 

環境や一つ一つの経験を学びに、積極的に自身の目標を叶えていく

渡邊さんの前向きな姿勢にとても刺激を受けたインタビューでした!

 

PROFILE

渡邊 真衣奈

1996年生まれ。神田外語大学 外国語学部 コミュニケーション学科卒業後は外資医療機器メーカーに入社、営業職に従事する。

その後は広告制作会社で企画営業職に転職するも退職し、働きながら、週末にバンタンデザイン研究所 キャリアカレッジにてファッションを学び、

現職はファッション業界でPR職に従事。趣味はダンス、バチャータというラテンダンスを踊っている。

 

バンタンでは渡邊さんのように、社会人の方でこれから未経験のクリエイティブ業界に

チャレンジしていきたい方をサポートさせていただけるコースを多数ご用意しています。

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